2004年08月01日
大いなる幻影 ・ 猟人日記/戸川昌子

この戸川昌子の2冊を1日半で読みきりました。私が唯一人に誇れる「本を速く読める!」という必殺技を使って。ユーキャンの速読講座に行ったわけではありません。子供の頃からそれだけが自慢なのです。そんなことを言いつつ、この2冊は異様に面白いので、たぶん誰でもあっという間に読み終わるのです。
戸川昌子の本は(いい意味で)狂ってる!という噂をかねがね聞いておりましたが、この2冊はちゃんと素晴らしいミステリーでした。
『大いなる幻影』は、赤レンガの古いアパートに住む年老いた住人たちの過去が徐々に、というかバラバラに暴かれていって最後に1つのオチ(?)として終結するという話。って、こんな説明じゃ全然わからないと思いますが。1人1人の住人のストーリーがオムニバスで描かれていくので、最初はあまりに脈絡がなくて、こんなんで最後ちゃんとまとまるわけ~?と思ったりもするのですが、ビックリドッキリな結末が。
アパートを、中に住人を入れたままそっくり移動させるという摩訶不思議な移動工事(昔はそういうの一般的だったんですか?)の告知をきっかけに、一つの所にとどまり続けていた様々なモノが微妙にズレてきて、1つの結末に向かっていくのです。このアパートがモデルになっているそうですわ。いや、傑作ですわ。面白すぎてご飯食べるの忘れて読みふけりました。
『猟人日記』は、『大いなる幻影』に続く第二作目。やや狂い度が増してきた感もありますが、これまた愉快。読み出したら止まらん。
エンジニアの本田一郎は夜な夜な街を徘徊し、女を漁る生活を続けております。当然、奥さんとは別居中なのです。しか~し、関係を持った女性が次々と殺されていき、彼の人生の歯車は狂い始めるのでした。これまたビックリドッキリな結末が。あいつがお前なのかよ~!!って感じです。空いた口がふさがらなくなりました。いや、傑作ですわ。面白すぎて色んな約束を忘れて読みふけりました。
そんなわけで、これを機に、夏休み1日1冊キャンペーンを始めることにしました。って、別に夏休みじゃないんですけど。
【大いなる幻影】
著者/戸川昌子
1962年作品
【猟人日記】
著者/戸川昌子
1963年作品
Posted by TG5 シノ at 11:50 | BOOK
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